沼津リハビリテーション病院

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用語集

医療区分
平成18年7月から医療療養病床に導入された、医療の必要性の度合いに応じた診療報酬単価の選択のための指標です。区分1~3まであり、医療区分3が最も医療の必要性が高くなります。
栄養アセスメント
身体計測、臨床検査、生化学検査や食事摂取状況などのデータを基に、栄養状態を評価すること。適切な栄養管理をするために必要で、栄養障害の判定だけでなく、生活習慣病の予防にも重要視されます。
エンゼルケア
死後の処置のこと。傷跡をカバーしたり生前の面影をできるだけ取りもどすための処置のこと。これに留まらず、看護師にとって患者様との関わりをしのび、看護師の仕事について改めて考える時間にもなっています。また遺族が関わることで、最後に自分の手でケアをしてあげられたという納得感が得られることからグリーフケアの1つとして重視されています。
»グリーフケア
介護療養型医療施設
介護保険の施設サービスの一つで、長期間にわたる療養、介護が必要な場合に利用し、医学的管理のもとで行われる看護や日常生活の介護などを行います。
回復期
生命の危機から脱し、症状が安定に向っている時期のこと、機能障害の程度に応じた日常生活、社会生活に適応を促す期間となります。
回復期リハビリテーション
回復期にあたる患者に対し、家庭復帰と社会復帰を目的としたリハビリテーションを行うことです。
疑義照会
薬剤師が、問題がある、または確認が必要と判断した処方について、処方箋を発行した医師に確認を行う業務です。
吃音(きつおん)
吃音とは一般的に「どもり」と言われているコミュニケーションの障害で、言葉が流暢に出ず、喋りにくさを特徴とします。言いたい言葉が頭で分かっていてもなかなか出てきません。主な症状に①語の部分の繰り返し(連発) ②音の引き伸ばし(伸発) ③呼気や声の阻止(ブロック、難発)があります。また単なる言葉の問題にとどまらず、心理面や対人関係の問題に発展する場合もあります。
急性期
病気のなりはじめで、症状、兆候の発言が急激で生命の危機状態にあり、全身管理を必要とする時期のことを指します。
急性期病院
急性増悪を含む発症間もない患者に対して一定期間の集中的な医療を提供する病院のことです。
グリーフケア
遺族に対するケア。身近な人との死別による悲嘆から立ち直るまでのプロセス(グリーフワーク)を支えることです。
ケアマネジャー
ケアマネジャーとは国家資格であり、要介護者等からの相談に応じ、要介護者等が心身の状況に応じて適切な在宅サービスや施設サービスを利用できるように市町村、事業者および施設との連絡調整を図り、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な専門知識を有する者をいいます。
頚部エコー
超音波を用いて患者に苦痛を与えずに頸部内の血管断層を写し出し、その映像をもとに血管の血行動態や病変等を評価する検査法。頸部を上行する頚動脈の動脈硬化が進行すると血管が狭窄し、最終的には閉塞してしまいます。これらは脳梗塞の原因となる病気ですのでその予防や治療の際にとても有効な情報となります。
在宅医療
在宅医療とは、疾患があり定期的な通院が必要な状態であるにも関わらず、何らかの事情で定期的な通院が困難な患者に対し、医師を始めとする医療者が定期的な訪問を行いながら、在宅で医療をおこなうことです。
在宅介護
老人、障害者など1人で日常生活を営むことが困難な人を対象に、ホームヘルパー、寮母などの専門家や家族の手によって、対象者の健康な生活の確保と成長、発達を目指し、満足できる生活を維持することを目的に、家事、排泄、掃除、洗濯などのADL(日常生活動作)の援助や、話し相手になるなどの社会的孤立を避ける援助を「家の中」で行うことです。
在宅ターミナルケア
「住み慣れた我が家で最期を迎えたい」という希望を持つ人は少なくありません。平成4年の第2次医療法改正により在宅診療の幅が広がり、訪問看護や訪問診療などのサポートで在宅しながら終末期ケアを受けることが可能になりました。
作業療法
陶芸や機織り、木工、絵画などさまざまな作業活動を通して、心身の障害にアプローチしようとするもので、身体機能的作業療法、精神障害に対する作業療法、心理支持的作業療法、日常生活活動訓練、職業前作業療法などに分類されます。
神経変性疾患
さまざまな原因、多くは原因不明の神経細胞の変性、萎縮、脱落を起こす疾患です。アルツハイマー型痴呆、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病などが代表的疾患です。
ソーシャルワーカー(MSW)
高齢、障害、疾病などで生活に支障がある場合、行政の補助や医療・福祉サービスを利用するための相談窓口です。当院に在籍する医療ソーシャルワーカー(メディカルソーシャルワーカー)は保健医療分野のソーシャルワーカーであり、主に病院において相談員的な業務を担っています。患者様が健康上の問題とともに抱える社会的問題の解決に協力するため公的な補助制度を調達したり、転院先病院や退院後の受入施設を探して打診するなど医学以外の分野で幅広い業務を担います。
ターミナルケア
終末期ケア。回復の見込みがない末期患者とその家族、近親者に対する援助。患者本人に対しては、身体的苦痛(症状)の除去、緩和、精神的安定の促進などが必要とされます。また家族などに対しては患者ケアへの参加を促し、患者との関係を再吟味、強化する機会を提供し、患者との別れの受容を援助します。
通所リハビリテーション(デイケア)
通所リハビリテーションとは、要介護状態となった方々に対し、心身の状態の回復及び悪化の防止を図り、ご自宅で安心して過ごせるように適切な治療計画に基づき、一人一人の状況に応じたリハビリテーションを行うサービスです。
トランスファー
自力又は介助によって行う、車いすからベッド、ベッドから車いす・浴槽などへの移動動作のこと。元々は、移動・転送を表します。
ナラティブセラピー(Narrative therapy)
物語療法と訳されています。クライエントの語るこれまでの人生の物語を、セラピストとの対話を通じて新たな肯定的な物語を再構築し、問題の解決を目指していく治療法です。
認知神経リハビリテーション(認知運動療法)
イタリアの神経科医Carlo Perfettiにより提唱された認知理論に基づき、運動機能回復を病的状態からの学習過程と捉え、認知過程の活性化を目的とした様々な課題を通して自己(身体と精神)と外部環境との相互作用を再構築し、それによって運動機能の回復を図る治療法です。
廃用症候群
長期臥床により筋委縮・筋力低下が起こり、起立・歩行障害等、日常生活が困難になった状態をいいます。
パーキンソン病
パーキンソン病とは、振戦、固縮、寡動・無動、姿勢反射障害などを主徴とする慢性進行性の神経変性疾患です。原因は中脳黒質緻密部のドパミン産生細胞の変性・脱落により、黒質一線条体ドパミン神経系経路の線条体でドパミンが欠乏することによります。
プライマリー
専任看護師のこと。1人の患者の入院から退院まで1人の看護師が継続して受け持つことで責任を持って看護ケアを行う方式をプライマリーナーシングといいます。
訪問看護ステーション
看護が必要な高齢者が在宅で安心して療養生活を送れるように、1991年から創設された老人訪問看護制度の拠点。在宅で看護が必要な高齢者に対して、かかりつけ医が指示書を出し、それをもとに訪問看護ステーションから訪問看護師が患者宅を訪問しサービスを提供します。
ポジショニング
褥瘡の発生や悪化を防ぎ、関節拘縮を最小限にすることを目的とし、安定した姿勢をとるための方法です。例として、クッションなどを活用し、安全で快適な姿勢を保持するための援助を行います。
メンタルリハーサル
吃音の治療方法の一つで、かつて経験した場面と条件が似ている場面を頭の中に描き、その中で目的とした行動がとれることで否定的な感情を弱めていき、同時に自然に話すことの経験を脳内イメージで多く積ませる手法です。従って発話の訓練は一切行わずに治すのが基本となります。
薬剤管理指導(服薬指導)
薬剤管理指導とは、薬剤師が病棟で入院患者の薬の管理を行う業務です。患者に対しては、薬の作用・副作用、疾患と薬の関係等を説明したり、逆に患者からの薬への疑問や不安に答えたりすることで薬物治療の重要性を認識していただくと共にコンプライアンス(薬を正確に飲むこと)の向上を図ります。また同時に患者からの訴え等で薬の副作用のチェックを行い、医師をはじめとする他の医療スタッフと情報を共有し、効果的で安全な薬物治療が推進できるように努めます。
要支援、要介護
要介護度の認定は、視力、聴力、麻痺、関節の動きなどの体の状態、尿意・便意の認識、排泄・入浴などの日常生活の能力、意思の伝達、問題行動などの痴呆状態などで段階に分けられます。
要支援
要介護とは認められないが、社会生活の上で一部介助が必要な状態。食事・排泄・衣類着脱はおおむね自立しているが、歩行・立ち上がりなどに不安定さが見られ、時々支援を要する状態。
要介護1
生活の一部について介護が必要な状態。
立ち上がり、座位保持、歩行などが不安定。排泄後の後始末、入浴、衣類の着脱などの一部介助が必要。
要介護2
中程度の介護が必要な状態。立ち上がり、歩行などが自力ではほぼできない。排泄後の後始末、入浴、衣類の着脱に介助が必要。物忘れや毎日の日課などにも理解の低下、周囲への無関心などが見られる状態。
要介護3
重度の介護を要する状態。 立ち上がり、歩行などが自力でほぼ出来ない状態。排泄後の後始末、入浴、衣類の着脱に全面的な介助が必要。物忘れや、周囲への無関心などのほか、昼夜逆転、介護への抵抗も始まります。
要介護4
最重度の介護を要する状態。入浴、排便などに全面的介助が必要。尿意や便意がみられなくなり、昼夜逆転、介護への強い抵抗、野外徘徊がみられる状態。
要介護5
過酷な介護を要する状態。 日常生活には全面的介護が不可欠。意思の伝達がなくなり、介護への抵抗、野外徘徊がいよいよ強まります。
理学療法
理学療法は、疾病や障害により、身体的機能が低下した人や、そのおそれのある人に対して、治療体操などの運動療法、日常生活の基本となる動作練習や、温熱・電気・水・光線を用いた物理療法を行い、機能や能力障害の回復・維持・予防を図ります。
リハビリテーション
リハビリテーションとは障害者が身体的、心理的、社会的、職業的、経済的諸機能を最大限に発揮できるよう援助を進める中で、終局的には障害者の社会復帰を目的とし、障害者の生活の質(QOL)の向上をはかることにあります。単に身体障害の軽減や回復のための医学的側面からのアプローチに留まらず、障害があるゆえに生ずるあらゆるレベルにおける不利益や困難を軽減し、克服してゆく過程であり、それを支援する総合的な社会的施策という意味も持っています。
療養型病棟
慢性期の患者の療養を入院目的とします。療養型とは、急性期疾患の精査・治療を目的としないで、慢性期疾患の継続治療・管理を日々の生活を通じて(リハビリテーションを含む)改善する又は、少しでも現状を維持していくことを意味します。原則的に在宅ケアへの移行を目的とし、終生の施設ケアは目的としません。
ADL
1人の人間が独立して生活するために行う基本的なしかも各人ともに毎日繰り返される一連の身体的作業動作生活に密着した食事・排泄・衣服の着脱・整容・移動動作のことを言います。
FIM
FIMとは機能的自立度評価(Functional Independence Measure)の略で、ADL評価法の一つです。介護負担度の評価が可能であり、リハビリの分野で幅広く活用されています。運動ADL13項目、認知ADL5項目から構成され、各項目1~7点で評価します。
MSW(Medical Social Worker)
医療ソーシャルワーカー →ソーシャルワーカー
NST(Nutrition Support Team)
医師・看護師・管理栄養士・薬剤師など専門知識を持つ多職種がチームを組んで患者の栄養管理を行い、アセスメントにより個々に適切な栄養必要量と投与方法を決定します。
PNF(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation)
固有受容性神経筋促通法。関節包の受容器、靱帯の受容器、筋紡錘、腱紡錘などの固有受容器を関節の圧縮・牽引、筋の伸張、運動抵抗、運動開始肢位などを用いて刺激することで神経筋機構の反応を促通する治療法です。
理学療法士(PT)/作業療法士(OT)/言語聴覚士(ST)
理学療法士とは物理療法を補助的に用いながら、運動療法と日常生活動作訓練の指導をする職種のことです。作業療法士とは体や心に障害を持つ人に対して、生活活動や手工芸など作業活動を用いての訓練の指導をする職種のことです。言語聴覚士とはことばや聞こえなど、コミュニケーションに障害のある方や周囲の方々に対して、相談・評価・訓練・指導をする職種のことです。全て国家資格を必要とするリハビリテーションの専門職であり、他の職種や医療機関とも連携をとりながら患者様の機能回復を目指します。
QOL(Quality of Life)
「生活の質」と訳されます。医療の場においては治療を優先させるだけではなく、患者が発病前には当たり前にできていたその人らしい生活のレベルをできるだけ維持できるようにすることが重要となります。