院長挨拶

病院概要

概要

沼津リハビリテーション病院院長 長友秀樹

塚本哲朗前院長に替わり着任いたしました長友と申します。これまで神経内科専門医として大学病院を経て厚木にあります神奈川リハビリテーション病院に22年勤務し、リハビリテーションに関わりながら様々な疾患を対象としてまいりました。赴任後少し時間が経ってしまいましたが、ここに改めて沼津リハビリテーション病院の概要と方針をご案内申し上げます。

当院は長く療養型病院として内科系慢性疾患に対応しておりましたが、塚本前院長を先頭に大きな改革を遂げ、リハビリテーションを主体とする活気のある病院として再出発しました。当院の特色である「リハビリテーション医療」を活かし、急性期医療を引き継いで機能回復を図り、社会・家庭復帰のお手伝いをすることが、当院の基本理念です。

病棟は二つ。回復期リハビリテーション病棟と医療療養病棟です。

回復期リハビリテーション病棟は、脳卒中をはじめとする神経疾患や骨折等の外傷などで急性期治療・手術などを経た方を対象として、早期に集中的リハビリテーションを行う制度に則り運用しております。疾病ごとに定められた期間、社会復帰・家庭復帰を目指して積極的なリハビリテーションを提供いたします。多くの方は、疾病の種類・程度・心身背景などが異なっておられますので、各スタッフが個別に積極的に対応しております。もとより合併症のある方も少なくありませんので、他医療機関と連携をとりながら臨機応変に入院医療を進めてゆきます。

医療療養病棟は、神経難病などの厚生労働省指定特定疾患などを対象に、在宅ケア・急性期医療機関での対応が困難になった方々等に入院リハビリテーションとケアを提供することを主に運営しております。リハビリテーション単位数は回復期リハ病棟に比して少なくなりますが、基本的には在宅復帰を目指しておりますので、リハビリテーションスタッフ・看護・介護・ソーシャルワーカー等各職種が積極的に関わり、機能維持・改善を目指します。しかしながら、疾病の特異性から経過・予後は様々ですので、長期療養などの個別対応も心がけてゆきます。

外来は、神経内科および一般内科に対応しており、新患は随時受け付けております。定期的に、沼津市を中心とする医療圏の一次救急に参与しておりますが、残念ながら夜間・休日等の対応は現在のところ困難です。

疾病・外傷などにより障害を得ることは、人生の思いがけぬ陥穽であり衝撃・苦悩ですが、障害を受け入れつつ可能な限りの回復と適応を得ることを目標として、私達は積極的にお手伝いをさせていただきます。

当院のご利用にあたっては、外来受診や連携室への問い合わせをお願いいたします。ご希望なら見学にも対応いたします。

国の医療政策の限界の中で、当院のすべての職種・職員一同は、研鑽を怠らず可能な限りの誠実と熱意をもって、地域医療の一端を担ってゆく所存です。皆さまのご理解を賜れば幸いです。

沼津リハビリテーション病院院長 長友秀樹