CVPPP

私たちの取り組み

鷹岡病院では包括的暴力防止プログラムトレーナー養成研修を受け、トレーナーとして認定されたスタッフにより、不定期でCVPPPの院内研修を行っています。

CVPPPとは

包括的暴力防止プログラム(Comprehensive Violence Prevention and Protection Programme:CVPPP)英国のC&R(Control&Restraint)を参考に、国立病院機構肥前精神医療センターが中心になって開発したプログラムです。当院では研修を受けたトレーナーがおり、指導を行っています。

身体的な暴力行為を物理的な力で抑止するのではなく、暴力発生の予防から事態が起こった後に生じるフォローまでの系統的かつ包括的なプログラムです。

CVPPPの基本理念

CVPPPでは「ケアとして真剣に当事者のことを助ける、Person-centeredにその人にかかわる」ということを基本的な理念としている。ケアの対象は「障害者」でも「暴力を振るう危険物」でもなく「人」である。であるからこそ、こうすればうまく抑えられるということをきにしてはいけない。「どうすれば当事者が最も気持ちよくいられるか」を考えるべきである。

CVPPPの8つの原則

① 助けに行くための包括的な技術‐包括的なものであって身体介入だけのものではない。助けに行くための技術である。封じ込めたり、抑えに行くための便利技ではない。

② 当事者・スタッフが安心・安全になるためのもの‐このプログラムが扱う暴力への対応はリスクマネジメントであって、管理するための方法ではない。当事者・スタッフがともに安心・安全になるためのものである。

③ 当事者は人‐暴力という言葉は使うけれども「暴力=行為者の悪」ではない。当事者は危険物ではない「人」である。

④ ケアのための方法‐協働するのであって指示するものではない。ケアのための方法であり、そのための技術である。

⑤ 最も非拘束的な方法をとる‐無理やりの力ではない。痛くないだけではない。妥当な力であって不快さもないように。最も非拘束的方法で常に当事者中心のケアが、最も当事者が落ち着くものである。

⑥ あきらめるのではなく理想を考える‐「臨床では仕方ない」という現実的あきらめではない。理想を考えるのがCVPPPである。

⑦ 落ち着くことができるスキルの獲得‐自信をもって落ち着いてかかわることが重要だが、問題はスキルがないことであって、スキルを獲得すれば自信がもてるし落ち着いてかかわれる。そのことで、当事者も落ち着くことができる。そうであるからこそスキルの獲得が重要である。

⑧ CVPPPが現実をよくする‐組織がよくならなければ、安心・安全な環境を作ることができないのではない。CVPPPで安心・安全な環境をつくれば、組織がよくなる。

効果

CVPPPにより、スタッフが高い技術を持つことで、患者を隔離拘束しないで済む状況を作り出すことが可能となり、行動制限を最小化しようとすることに役立ちます。また早期介入が可能になる、身体介入をしなくても済む、怪我がなくなっている、男女問わず出来る、等の利点があります。